僕がしたかったかけ算

要はa×bが

「aをb回足す」にも

「bをa回足す」にも

できればいい。

 

で、以下の4つを認めればいいと思っている

1.a×1=a

2.1×a=a

3.a×(b+c)=a×b+a×c

4.(b+c)×a=b×a+c×a

 

100+100+100+100+100の場合

まず、100=100×1だから

(100×1)+(100×1)+(100×1)+(100×1)+(100×1)

で、3.を使えば 100×(1+1+1+1+1)となるから、

1+1+1+1+1=5で、100×5である。

 

そして、100=1×100だから

(1×100)+(1×100)+(1×100)+(1×100)+(1×100)

で、4.を使えば (1+1+1+1+1)×100となるから、

1+1+1+1+1=5で、5×100である。

 

重要なのは、100が5つ、と、5が100、が等しい

という条件は、使ってない点である。

(まあ、結局、等しくはなるんですが)

 

つまり、100円の菓子が5つ、というのは、

100+100+100+100+100であって

5+5+・・・+5(5が100こ)ではない

というのはまあ、いいとしても、

前者は100×5で、後者は5×100だ

というのはおかしくて、かけ算の式から

100が5つなのか、5が100なのか、

いえるわけではない、ということです。

かけ算の順序問題

かけ算の順序問題というものがあるらしい。

 

簡単に言えば、

「菓子を5つ買った。菓子は1つ100円である。全部でいくら」

という問題に対して 5×100=500と書くと

「式が違うから×」

ということらしい。

 

100円の菓子が5つだから

100+100+100+100+100

で、これは100×5であり、5×100だと

5+5+・・・+5 (100個、5を書いたつもり)

で、5円の菓子を100個買った場合の式になるということらしい。

 

思うにこれはa×bの、かけ算の定義について

「aをb回足す」しかないと偏狭に決めてしまったせい

だと思う。

(したがって、これは正しくは「かけ算の定義問題」である。)

 

結局のところ

「aをb回足す、というのをa×bとしてもb×aとしてもよい」

「bをa回足す、というのをb×aとしてもa×bとしてもよい」

と考えるのだが、これを自然に説明できる定義があるか?

 

上記の問題を考えてみたい。

(まあ、実は答えを思いついたから問いを発してみたわけだが(笑))